懸案事項-その2だったブラインドが、無事搬入されたと施主から連絡があり、「品番をすべて確認して間違いはなかったよ。寸法は大丈夫だよね。返品きかないから」とのこと。
確かに私が採寸しました。もし違っていたら私の責任?
ということで、今日の後半は、ブラインド取付を行うことになっていた。自宅のブラインドはすべて私が付けたので、自信があったが、最近の製品は、もっと簡単に取り付けられるようだ。
とりあえず、小さな窓からはじめたが、大きな窓は一人では難しいので施主の協力も必要である。施主は、サザンカの穴掘りもしなければならなかったが、外構は奥さんが受け持つということになり、ブラインドの取り付けが始まった。
「取付の金具は、どの位置に付ければいいの?」と施主がいうので、「枠から内側に15ミリで統一しよう」と答え、私はさっさと取り付け終わった。
ところが、施主は、段ボールを15ミリに切り落とし、テンプレートを作ってから慎重に取り付けている。
「まぁ、これが彼の性格と言うことで・・・」
しかし、施主が取り付けた金具にブラインドを取り付けたら、サイドキャップが外れてしまう。どうやら15ミリでは、金具のツメとキャップが干渉するようだ。
「なんでおまえのはちゃんと付いたんだよ!」と言われ、彼は私のところに来て隙間を測っていた。「15ミリっていっておいて17ミリあるじゃん!」
一応、15ミリで墨を付けたのだが、余裕を見て墨の外に取り付けたため、私のクリアランスは17ミリぐらいになっていてサイドキャップと干渉していなかった。
「建築なんてそんなものなのよ。1ミリ、2ミリは許容範囲。」といっても、彼の仕事とのギャップはあるようで、納得していない様子。「両方2ミリずつずらすと、ビス穴の位置が近いから、難しいよねぇ」
施主は、あくまでもセンター振分にこだわっている。
「そんなに正確に付けても誰が測るの?いいんだよ、どっちかずらして取り付けられれば!」と片方の金具をずらすように伝え、一箇所目は無事取り付け完了。
そのあとからは、彼も何かガイドが欲しいというので、金具一個分ずらすことにして、次に付ける金具を間に入れて取り付けることになった。
「でも最後の取り付けの時は、あまりの金具がないからどうするの?」
彼らしい質問である。「そのときは、適当に付けるの!」
ニチベイブラインドの取り付け説明書には書いていないが、この方法が確実なようである。
で、取り付けたところの外観
ようやく、人の住む住宅らしくなった。これなら生活できるよね。
無事、ブラインドが取り付け終わったが、穴を掘っているはずの奥さんがいない。銀行に行ってきてから穴を掘るといっていたので、まだ帰ってきていない様子。
いやーな予感がまたまたよぎるも、施主は、スコップを持ち、果敢に穴を掘り出した。
「残念だなぁ・・。長靴も持ってきていないし、外構工事は手伝わないからね」と冷たくいうと、「いいよ!」と少しムキになっているようで、ひたすら穴を掘り続けていた。
仕方ないので、ロープにテープを貼って穴の位置を決めやすくしたり、施主が先週設置したポストに住所と名前を印字したシールを作ってきたので、それを貼ったりして少しは、協力していたが、奥さんが帰ってこない・・・。
ようやく奥さん到着も、ほとんど穴は掘り終わっており、あたりは暗くなっていた。
「このままにしておいたら、サザンカ枯れちゃうよね」ということで、夜間作業に入る。
奥さんが、手で発電する懐中電灯で照らし、施主が穴の大きさを整え、OKになると、私が腐葉土を入れ、奥さんがサザンカを設置し、また腐葉土をかけ、穴をうめるという流れ作業を行い、なんとか20本の設置が完了した。
みんなお疲れさん!でも、強行軍過ぎるぜ!